10月23日は、二十四節気の霜降です。
霜降(そうこう)とは太陽黄経が210度のとき。
山の葉が紅く色づくころです。寒冷地では霜が降り始め、冬が近づきます。
占星術では、8番目のサイン蠍座になります。
さそり座のアンタレスを中心とする3つの星と、これによく似たオリオンの三ッ星は、正反対の180度離れたところに位置しています。このため同時に顔を見せることがありません。そのことから、さそり座が東に昇ってくると、オリオン座はいそいで西の空に沈むといわれています。
こうした見かたが中国にもあります。参(しん)と商(しょう)という兄弟がケンカをして一生顔を合わせることがなかったことから、「人生相見ざること参(しん)商(しょう)のごとし」ということわざがあります。
この参はオリオン座の三ッ星、商はさそり座のアンタレスを中心とした3つの星のことです。
この参はオリオン座の三ッ星、商はさそり座のアンタレスを中心とした3つの星のことす。
(大日本図書 星や月「おとめ座」より)
蠍座 10月24日〜11月22日が誕生日の人になります。
ルーラー 火星/冥王星
元素 水
性質 不動
蠍座は、冬に向かう区切りにあり、それは一般的にはハロウィーンの名でより知られている、ケルトの祭りサムハインにおいてやま場を迎えます。そして死者の霊や悪霊との関わりは、蠍座の性質と共通点があります。
我々が現在この宮と関連付けている惑星は冥王星ですが、この星は霊の縄張りである冥界を象徴しており、蠍座にまつわる伝説の多くは、英雄が下界に下りて行き、最後には光の世界に戻るという話に関わっています。現代の心理学的占星術では、これを自らの”シャドウ”への内面的な旅、そしてより深遠な自己認識の表れに例えます。
この星座は約5000年前、シュメール人によって ”蠍” や ”毒針” の名で呼ばれていましたが、その名前は、ほぼ全ての言い伝えの中で受け継がれてきました。非常に興味深いことですが、これらの中東文明と接触のなかったマヤ人も、この星座に全く同じ名前をつけていたのです。
蠍座は、しばしば悪評を受けます! 人々がこの宮を、尾にある毒針と関連付けてしまうのがその原因かもしれませんが、十二宮全ての中で最も深遠で秘密めいた宮であるということが、より確かな理由でしょう。蠍座の人々は、強く深い感情を持つ傾向があり、しかしそれを表現することは苦手です。このために、多くの人が蠍座の人を単に感情的だと思い、一定の疑いを抱いてしまいます。この点で蠍座の人は、自分のもろさを固い殻の内に隠す蟹座の人と共通点を持っています。彼らは簡単には友達を作らず、ちょっとした知り合いとの広い付き合いよりも、信頼できる親しい友達だけと小さな輪を作ることを好みます。
親しいパートナーとの関係にも同じ基準が用いられます。つまり蠍座の人は、深く真剣な態度や信頼を求める彼らの心を満たさないような関係に足を踏み入れるよりは、ひとりで生きることを望むのです。しかしいったん関係を築く決断をすると、彼らはその関係に対し熱心で、忠実です。彼らは往々にしてとても真面目で、静かに断固たる意志を抱き、かなりのエネルギーを内に蓄えている人なのです。
この宮の昔からの支配星は、最もエネルギーと関係のある火星です。しかし牡羊座においては、このエネルギーは実際に体を動かす行動や探検を求める精神にはっきりと現れますが、蠍座の場合は表に現れず隠れているのです。中世の占星術師は、牡羊座を”火星の昼の家”、蠍座を”火星の夜の家”と呼びましたが、そこにはこの牡羊座と蠍座の違いが反映されています。
蠍座は水の宮ですが、何か相容れない性質が蠍座にはあるということを、私はずっと感じてきました。火の要素が内に潜んでいるという気がするのです。水面下にある火山が噴火を待っているといった感じでしょうか。火山は、冥界の主である冥王星と関係があり、大半の占星術師は今や、冥王星を蠍座と最も密接な関係を持つ惑星と認識しています。
蠍座は、泌尿器、生殖器系、結腸そして(男性の場合は)前立腺に関係があります。
🌿象徴的オイル
パチューリは、いくつかの点で蠍座の性質に似ています。まず初めに、その深い香りにおいて、パチューリはアロマテラピーの中で最も”深い”ベースノートオイルのひとつです。次に、蠍座は、星座の性質においても、生殖器と関連性があるという事実においても、性に深く結びついているのですが、催淫の特性はこのことを思い起こさせてくれるのです。さらに、パチューリの原産国である東南アジア諸国では、古くから蛇にかまれたときや毒をもつ虫に刺されたときの手当てにパチューリが使われてきたのですが、今我々は、まさに”尾に毒針をもつ”宮のことを考えているのです!
(パトリシア・テーヴィスのアロマテラピー占星術 東京堂出版より)
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